新書3冊でできる「自分の考え」のつくり方 (青春新書PLAY BOOKS)


フリーランスの立場から、読書による個人の差別化、情報化時代における知識の効果的な吸収の仕方を新書三冊から得ることができる述べている。その実践方法(読書後の処理の仕方、まとめ方)について述べている実践書

情報源を絞る
情報に触れる時間をこれ以上増やすのではなく、情報をシャットアウトして自分の頭で考える時間を増やしていく。
パッシブではないアクティブなインプットをどうすれば行えるか

個人がキャラを立てていくにはインプットの差別化をしていく必要がある

新書はある関心分野のお試し版であり、最高のオリエンテーションツールである。

ネット検索で得られる細切れの知識に比べれば、はるかに体系的で、信憑性があり、論理的であり、実用性が高いといえる

本が他のメディアより優れているのは、過去に強いからだ。本は人間の一生を超える膨大な時間を飛び越えてこちらに届く

ロングセラーは内容が優れている可能性が高い。

入門書を読むことは、情報の受け皿「引き出し」を作ることにほかならない

殆どの人がユニークな発想ができないのは、アイデアのパーツとして、他の人と同じ物しかもっていないからだ。

本を読んで解決しないことがたくさんある。その理由は自分の頭で考えていないからであろう

いろいろな本を読んでいる気になっていても、結果的に同じ本を読んでいることが多い。考え方が似通っても致し方ない

世間が読んでもらいたいという本を読むのか、自分が本当に読みたい本を読むのか、自分の感性に響く本を読むかは自分が決める。我が道を行くのか、その他大勢で埋没するのか。
情報の洪水の中で溺れないようにするために新書読書をすすめる

自分の知りたいテーマに合わせて、
ロングセラー、ベストセラーから一冊
最新のものから一冊
優しいものから一冊

出版社、著者、著者の年代などが被らないようにする。多方面から覗けるようにする

三冊同時に一気に読む
本を購入したら、著者のプロフィールを確認し、目次を読む

はじめにを読んで、最も言いたいことを仮説をたてる あとがきも読む

読む箇所の優先順位を付けて、拾い読みをする
一冊を一時間くらいで読む。明確な目的意識を持って読む必要がある。

気になったところ、琴線に触れた箇所に印をつける。第一弾として横向きに付箋をつける

そのなかから重要なものを選び出し、縦向きに付箋を変える。琴線に触れるものが絶対評価であるならば、これはその本の中から重要なものを選び出す相対評価となる

その後、3冊の中での相対評価を決める。

いずれも著者の意図は考慮せず、あくまで自分がどう考えたか大切

次のステップが自分の考えと作るフォーマットになる。

土台、どんな情報を元にして書かれているのかを確認する。
三冊の本に対してキャラ付けをした違いを明確にする。

あまりキャラが浮き彫りにならない場合は、二項対立軸(新-旧、マクロ-ミクロなど)を用いてマトリクスに配置する(X軸、Y軸など)
著者の年代なども考慮、年代によってちがいがでてくると著者は述べている。時代背景も少し考慮すると良い

「タテメモ」本のタイトルに符丁を付けておく

それぞれの本の重要だと思う部分を抜き出して紙に落とす(これは読書メモ今やっている形)
その中で一番重要だと思う部分にマーキングする


「ヨコメモ」
知りたかったこと、明らかにしたいことなどの表題を付け、それに対する回答をそれぞれの本に求める。その際、最初に作った符丁が役に立つ。
本に質問を投げかける

三冊とも見落としている意見は何であろうか
対立している意見はどちらが正しいのだろうか

と考えてみる

読みながら疑問に出てきたことなどはメモしておこう
同じ事実へのコメントが出てきたらメモしておく、その他がなんて言っていたのかを確認する

無関係な立場から同じような意見が出てきたのは重要なサインだ

重要な質問に対しては、フォーメーション(図)を作ってみて考える

自分の頭のなかの整理を行うために、三冊読んだ感想、自分の考えなどを気軽に書いて見る あくまで棚卸

タテメモ、ヨコメモなど見返しながらでも良い

三冊を踏み台にした自分なりに考えを出す。これには残念ながら自分で徹底的に考えなければいけない。あくまで本は自分で考えて行動するための「踏み台」でしか無い

自分の考えを出すためのフレームワーク
両極端を考える
表から見たら裏から見てみる
カウンターパートから考える 例ネジだったら、ボトルからでも輪っかから考え得る。
3日間くらい考える
孵化するのを待つ。単純作業などを入れる
手を使って考えてみる。
思考ノート、ジェットストリームを使ってみる


本の探し方
本の検索ページをブックマークする。

アマゾン
紀伊國屋書店BookWeb
ブックオフオンライン
新書マップ

品切れや絶版の本を検索対象から外すには出品者をアマゾンだけにする。(アマゾンマーケットプレイスを外す)

詳細検索で「出版年月日」で並び替えるとロングセラーがわかる

アナログ的手法として目録を手に入れてチェックする(大型書店においてあるはず)

レーベルごとの特色を把握する

マイコミ新書 働き方、ライフハック
文春新書 政治、昭和史
講談社 α新書 健康つくり、趣味、歴史雑学など
PHPビジネス新書 投資、仕事力アップ
星海社新書 若手ビジネスパーソンむけ ライトな内容
幻冬舎新書 流行、時流を追ったテーマが多い

岩波ジュニア新書も侮れない
基礎、一般常識、p176
レファレンス用,p183,184

フリーランスの立場から、読書による個人の差別化、情報化時代における知識の効果的な吸収の仕方を新書三冊から得ることができると述べている。その方法論(読書後の処理の仕方、まとめ方)についての実践書
情報源を新書に絞る。ネットに氾濫する情報とは違い、信憑性が高く、系統的に学ぶことができる。一冊に頼るのではなく、ベストセラー、入門書、最新の書を、著者、背景、出版社などを変えて三冊揃える。本にディスカッションさせ、自分なりの答えを導くことが大切である。情報の洪水の中で溺れないように、世間に流されないように、自分の感性に響く本、読む本は自分で決めていこう