君がオヤジになる前に 堀江貴文

君がオヤジになる前に


常に考え、思考を停止させない
いろいろなことに興味を持って、触れ続けていれば知識が増える。p41

保険はギャンブルから始まっている。
イギリスの東インド会社は17世紀から19世紀半ばまでアジアの貿易を独占していた。
海上航路での輸送となるが、スエズ運河もない時代であり、ある一定の確率で貿易船はアジア海域で難破していた。
港のコーヒーショップで男たちが賭けの対象にしたのが現代の損害保険の始まり。
そのコーヒーショップは”ロイズ”という店で、その後、世界最大の保険会社となった

耐えること、苦労することが成功への道だという固定観念を解くべきだ
忍耐がモラルとされる時代は終わった 

「ここを逃したらあとはない」という発想はもっと先にあるはずの限界を自ら近くに引き寄せてしまっている。
もてる必要がないという考え方は、オヤジへの第一歩だ p61

オヤジ化は、思考を停止した瞬間から始まる。思考停止すると、っ身動きを縛っているモラルの危険性が、判断できなくなる。モラルに身をゆだねれば、本来得られるはずの幸福は遠くへ去っていく p64
「面倒くさい」は、思考を停止した人間の、自覚のない敗北宣言だ p65

「失敗したらどうしよう」「他人にバカにされたらいやだ」「否定されるのが怖い」などマイナス思考をできるだけ排除する。

ヒューマンエラーは常にあると心得る。ミスを防止する思考し、トラブル回避システムを作る。p71,72

アイディアよりも圧倒的に大事なのは実行力。思い付きより、考えたことを努力して、形にした人が本当に評価される。p79

小利口な人が一番損をしている。突破したければ、ある程度ばかになるのも必要。ちょっとぐらいバカでも頭のいい奴を、雇えばよい。p80

知らない、面倒くさい、やり方を変えたくない。→「情報弱者」
情報を所持するということは、未来を見ることだ p83

何もすべて記憶にとどめておく必要はない。情報をストックしておけるメディアを自分の脳代わりに用いる。

勇気を出して行動しよう。声を出せば(行動できれば)チャンスに巡り合える。待っいてはいつまでたってもめぐってこない。p87


より多くの情報が、豊かにする。情報を制する者が、有利になる。

資格に頼ると、思考は止まる。思考しない人間はふるい落とされる。p99

情報を持たなければ、人は恐怖に駆られる。人間の恐怖の大半は情報不足によるものだ。p110

使えるものを使えるまで大切に使う。p116

「タクシーなら雑誌を広げて読んだり、パソコンも使える。移動するのも無駄な時間ではない。タクシーに平気で乗れるぐらいまで、時給をアップさせろ。それが成功への第一歩だ。」p121

誰にも憎まれず、仲間の顔色をうかがって、もっと手に入るはずの稼ぎをみすみす逃しながら、できる努力を敢えて抑えて生きることに、どれほどの意味があるというのだ? p145

逆境は我慢とあがくことでしか乗り越えられない。そうしていれば必ず乗り越えられる p168

ドクターペッパー 1885年に発売された、アメリカでもっとも古い炭酸飲料。 p195


”ひろゆき?”表紙を見て、学生時代の麻雀に明け暮れていたころを思い出した。
そういえば、学生を卒業し、もう10年近くになる。結婚し、子供もでき、オヤジ街道をまっしぐらに走っている自分にとって、”君がオヤジになる前に”という題名は”おそすぎたか”と思った。

著者は””堀江貴文”、そういえば同じ年だったな。

彼はいろいろな出来事を同じ年数生きている私とは違い”濃く”生きている。(濃すぎて自分には無理だが)
自分は平凡な人生を歩んでおり、著者のいうところのまさに”オヤジ”であった。

仕事はおもしろいが、はたしてこれでいいのかと最近思っている。
勤労することの意味を疑い始めている。こんな人生でいいわけない。
仕事を始めたころは、必ず早いうちに独立してやると思っていたが、今は現状に流されたままだ。

ビジネス書を読めば、同じようなことが書いてあるが、同世代の人間から、辛辣な言葉で並べ立てている本書は、なぜか響くものがある。
読みながら、著者を批判し、本との対話ができていたのかもしれない。(ホリエモンにうまくやられている)

内容はどこにでもあるビジネス書とおなじレベルだが、人生を濃く生きられない我々一般人には、人生を”濃く”生きるための最初の一冊として、有名著者で、表現も容易(過激ではあるが)であり面白いだろう。
この本をステップにあとは自分の世界を広げていくべきだ。

君がオヤジになる前に

君がオヤジになる前に