「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術 齋藤孝


「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術


情報を活用するとは、情報を「読む・書く・話す」などの必要なときにいつでも引き出せるように記憶しておくこと

情報に出会ったとき、一度自分をくぐらせておくとその上方が自分のものになったという感覚が生まれやすくなる。

知的生産術を磨くためにんは、何よりもまず、自分のデータベースを積み上げていく、自分をもっと情報化しなければならない。

情報は一期一会、通りすぎてしまった情報は、同じインパクトを伴って出会うことは二度とない。出会いの瞬間に縁を作る。
ピピっときたらすかさずメモ、簡単なメモ、マーキングなど

関心や興味のあることをはっきりと意識する。これがキーワードとなる。このキーワードがアンテナになって、溢れる情報から、自分にとって縁のあるもの、必要なものを引き寄せる。興味の万有引力

情報を引き寄せるアンテナは、課題を持ち、それを考えていると、しだいに立ってくる。

検索力と収集力は同時に高まる。
自分の中で情報を引き出す作業、すなわち、検索をしなければ情報を収集しようという気持ちにも刺激されない。

縁のない情報はどんどん捨てる。

再生できない情報はないのと同じ。
必要なときにいつでも再生できるようにしなければならない。
すぐに思い出せる形で保存する。仕込みを行う。仕込みを行うにはゴールの意識を持つことが大切。
出会った瞬間にゴールを考えて、ストックしておく。
自分に縁のある情報だと思ったことは、その場で一旦、アウトプットする、人に話すことは、自ずとそこに自分流の編集が加わるので、さらに、確実に、情報が自分のものとして記憶されやすくなる。

創造性とは実際はすでにあるものの新しい組み合わせから、新たな価値を産み出していくこと。

情報を集めるには出会った瞬間に行う。
上表を引き出す、アウトプットするするときは、ひきだしやすい、集中しやすい場所にこもることも大切。自分なりの「構え」が出来る場所、儀式、音楽などを持つようにすると良い。

読書は錬金術
本は使える何かを得、知的生産力を培うためにある。

速読とは目を早く動かすことではなく、理解力を増すこと。

本を沢山読むことで、サーチする力を養う。
色々なジャンルの本を読む、ひとつの価値観しか持たないようでは、人間としての成長がストップしてしまう。

ためらわずに飛ばし読みをする
大事なところを読み飛ばすと不安になるが、それを見逃すリスクよりも、一冊に時間を割きすぎて、他の本をもっと読めなくするリスクのほうがずっと大きい。
引用できる文が一行でも見つかれば、その本と出会った意義は十分にある。

本にはどんどん書き込みをし、自分だけの本とする。

目次を拡大コピーし、この目次の該当する箇所に、内容を、重要なところなどを書きこんでいく。大きなコピーだと書き込みスペースあり、大きさは統一しておくと良い。整理が楽。

自分の言葉で再生してみる。丸暗記ではなくて情報を噛み砕いて、咀嚼し、吸収する。本質を捉えることが出来れば、理解がいっそう深まり、頭にも残る。

相手のいいたいことのポイント、本質をつかもうとすることにエネルギーをつかう。自分の言葉で再生する様になればその情報は咀嚼し、吸収したと言える。
経験とリンクさせれば、疑似体験となり、経験と同じような効果をもたらすだろう。

物事を複眼的に捉えられるように、常に、もう一方から見る視点を持つ、いろいろな価値観をもつ情報がたくさんある方が、有用。

情報とは机上の空論ではなく、決断し、行動する、実際の知的生産に結びつかなければ意味が無い。

手帳の活用
ひらめいたアイデアを書き込み、日付とそのアイデアとその環境についてもメモしておく。
毎週、一週間分のカレンダーをプリントアウトして、試してみよう。

ノートは自分の脳の中でスパークした部分をしっかりと記録する。
丁寧に書かないと読む気もしないし、間違いが起こる。楷書で丁寧に。

一冊のノートにこまめに書きこみ、自分の手を動かし、文字を書く。つまり、情報を採取し、収集するのに一番必要な、”自分をくぐらせる”ことをく理解すこととなる。

あらゆる情報の中で、経験は最高の説得力をもつ。肌身を通して知っていること以上の情報はありえない。

自己形成の糧になるまで情報を活用し、知的生産術まで高めなければ、心の情報活用とは言えないことを肝に銘じよう。

「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術

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