そこが知りたい!感染症一刀両断!


CRPに診断的意義はない、同一患者で経過を追うことが判定に基準になる。同一患者内の相対的評価

高齢者、発熱がないこともある。一般症状が出にくい場合がある。

一般的感染症以外にも 結核、感染性心内膜炎、深部膿瘍などもあり得る

発熱を認める有名な腫瘍疾患としては 悪性リンパ腫、腎細胞癌、肝細胞癌


グラム陽性球菌(staphylococcus aureus)


黄色ブドウ球菌(コアグラーゼ陽性)
市中肺炎、院内肺炎の起炎菌。エンテロトキシン(菌体外毒素)
鼻腔や皮膚に常在

MRSA

表皮ブドウ球菌(コアグラーゼ陰性)
鼻腔、皮膚、陰部に常在

連鎖球菌 連鎖球菌はその抗原性により20種に分かれる
その一群の一つがA群

αはコロニー周囲が緑色
βはコロニー周囲が溶血
γは溶血しない


肺炎球菌(streptococcus pneumonia)
咽頭に常在し、市中肺炎、中耳炎、副鼻腔炎の起炎菌

ペニシリン系が第一選択



グラム陽性桿菌

ジフテリア 
口腔咽頭、皮膚、陰部に常在
咽頭の偽膜形成
ペニシリンマクロライド有効

リステリア
常在しない
アンピシリンとゲンタマイシンの併用

グラム陰性球菌

淋菌、
髄膜炎菌(口腔鼻咽頭内に常在)
モラキセラ カタラーシス

気管支炎、肺炎の起炎菌
慢性期道灌さん患者の気道に常在
βラクタマーゼ阻害剤とペニシリン系の合剤
マクロライド
第三セフェム

グラム陰性桿菌
ブドウ糖発酵、腸内細菌科
ブドウ糖非発酵 、非腸内細菌科に分かれる

大腸菌(腸内細菌科)

クレブシエラ(肺炎桿菌、腸内細菌科)


緑膿菌
非腸内細菌科、ブドウ糖非発酵
ピリペラシン(PIPC、ペニシリン) ゾシン 、アミノグリコシド系(トブラシン、腎障害、血中troughトラフ最低血中濃度依存、カルバペネム(メロペン)、モノバクタム(アザクタム)


アシネトバクター(acinetobacter sp)
グラム陰性桿菌、非腸内細菌科
院内感染、土壌、水に存在

グラム陰性球桿菌
インフルエンザ菌
上気道に存在、髄膜炎、喉頭蓋炎、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎
BLNAR(βラクタマーゼ非産生性アンピシリン耐性インフルエンザ菌







血液培養
最初に嫌気性ボトルにいれる。空気の混入を防ぐ。2セットとる。検出率のup。汚染(contamination)との区別。2ボトルが一緒であれば、表皮ブドウ球菌も起炎菌となり得る

喀痰培養
速やかに培地へ。(2時間以内)早期に培地へ移すことができなければ、冷所保存

中心静脈カテーテル先端の培養
先端5cm必要 表皮ブドウ球菌が検出された場合は血培との結果が一致するかを確認する

咽頭粘液

嫌気的には採取できないので好気性菌のみの検査

リンコマイシン系
ダラシン
グラム陽性球菌および嫌気性菌のみのスペクトラム
嫌気性菌を含む混合感染、膿瘍によい。組織移行性も良い、肝代謝であり腎機能に依存しない

ユナシン-S
アンピシリンとスルバクタムの合剤
インフルエンザ菌黄色ブドウ球菌、嫌気性菌など
副鼻腔炎、扁桃周囲炎、嚥下性肺炎などにより

ゾシン
ピペラシリン(ペントシリン)とタゾバクタムの合剤
βラクタマーゼの阻害効果がスルバクタムよりも高い



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