40歳の教科書NEXT──自分の人生を見つめなおす ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編


青木功

ミスを忘れないからこそ、そこから「教訓」を学ぶことができる。上達できる

アインシュタイン

「学べば学ぶほど、自分がどれだけ無知であるか思い知らされる。自分の鞭木気づけば気づくほど、より一層学びたくなる」

ユウェナリス(古代ローマの詩人)「健全なる精神は健全なる体に宿る」

脳の衰えばかりに目をむけるのではなく、体の衰えに目をむける。健康を維持し、何でも体当たりで経験してみる。


35歳以降は、ただ頑張るだけのやり方ではなく、知恵と勇気を備えた「大人の心」の強さが必要。
必要なときは人の力を借り、いたずらに完璧を目指さず、行き詰まったら柔軟に別の道を探す。自分という武器を上手に最大限活かしながら、しぶとく目的を達成していく。
自分の年令を自覚して、これまでの自分と決別すること。これまでのやり方を変えてく事。それ場大人の心の鍛え方。

認識の歪みのことを心理学では「ポジティブ・イリュージョン」という。
物事を前向きに、もっと言えば自分が都合がいいように無意識にゆがめて解釈する
提唱者であるシェリー・テイラーは
1.自分自身を、現実よりも肯定的にゆがめて認識している
2.周囲の状況について、実際以上にコントロール可能だと信じている
3.将来について根拠のない楽観主義を持っている

みんな自分のことを平均以上と思っている「平均以上効果」

ギャンブルなどでジンクス、縁起をかつぐなどをしていれば、偶然で決まる結果を、自分の力でコントロールできるという幻想に酔っていることにほかならない

世の中に不幸な出来事はいろいろあるが、それは他人の話であって、自分だけは例外なのだ」と能天気に、自分の将来を楽観している。

ポジティブ・イリュージョンは「成長」「心の免疫システム」の二つの理由で存在する。

1.成長過程にある子どもにとっては、「できるはずだ」という思い込みがあるからこそ、挑戦し、困難を乗り越えることができる。
2.嫌なノイズをふるい落とし、辛い現実を受け止めやすいものに再構築していく

失敗なら失敗という事実をどれだけ広い視野で眺められるか。思考や行動の幅を持たせることが大切

常に「ハートは熱く、頭は冷静に」の原則を心に止めながら、日常に上手な「自分だまし」を取り入れる。何でも否定するのではなく、何でも信じこむのではなく、心と頭の両方で物事を受け入れるようにする

アダルトチルドレン
両親や家庭環境の影響で「子どもらしい幼少時代」を過ごせなかった人のこと、またはそれによって精神が不安定になったり、自分らしく生きられなかったりする人のこと

中途半端な経験は、人の感性を鈍磨させる。世界と新鮮に向かい合うことを困難にさせる。この罠から抜け出すには、自らをリセットすること。過去を忘却すること。
経験の中で蓄えられていた余計な情報をそぎ落とし、魂のコアを研ぎ澄ませていく。

新たの教養を手にいれれば、その都度世界の見え方は一変する。教養とは単なる知識ではなく、自らを更新し、世界を広げるためのツール。

人生には無駄な経験はない。

40歳の教科書NEXT──自分の人生を見つめなおす ドラゴン桜公式副読本『16歳の教科書』番外編

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