知的創造のヒント 外山滋比古
卒啄の機(そったくのき) 得難い好機の意味で使われる 親鳥が付加しようとしている卵をそとからつついてやる(琢)、それと卵の中から殻を破ろうとするのとがぴったり呼吸の合うことを行ったもの
思考もはじめから全体がハッキルすることは少ない。何度も何度も考えているうちに自然に形が現れてくる
勉強したことを機械があるごとの復習していると、知識が自ずから本物になって身につく
頭に入れたことがいつもでも変化しないでそのまま残っているようであったら、記憶力の優秀さを評価するよりも、消化力、理解力の微弱さを嘆かなくてはならない
知的創造は他人の物を失敬したり、加工したりして生まれるものではなく、自分の頭の中の化学反応のみによって可能である
着想は降ってくるので、逃さずメモを取る。同じものは二度と降ってくることは少ないのでチャンスを逃すな
ジョゼフ・プリーストリー 酸素の発見者として知られる18世紀の大科学者
ジェイムズ・ワット 蒸気機関の発見
バスカヴィル 印刷業
専門の違う者どうしが集まりブレインストーミングをすることにより、思わぬ着想が生まれる
専門の違ったものが、社交的なあるいは同志的な空気の中で語り合うことがどんなに創造的なものであるか、頭の硬い人間の想像を超えるものがある。
知的会話は、顔見知りのいない方が良い。自由に何の憂いもなく話すことができる。批判もされないから調子にのってしゃべる。そこから思ってもみないアイデアが出てくる
本に心酔するのもいいが、あえて批判的な目を持つのも良い、客観視する
書くにはタイミングは必要。オモシロイと思ったら、その時にかいてしまうのが一番良い
書き方はそれぞれスタイルがある。スタイル作りは尊敬する人を真似ることから始まる。マンネリズムに陥るので、脱却する努力をすることで自分スタイルを確立する
素材と着想を混ぜあわせ、それを書きこんで寝させノートを作成する
- 作者: 外山滋比古
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/10/08
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