クラウド「超」仕事法 野口悠紀雄

クラウド「超」仕事法 スマートフォンを制する者が、未来を制する


PCを「使いこなす」とは、「様々な使い方ができる」とういことではない。「自分にとってほんとうに必要なことについて極めて効率的に使える」ということ
「いかに使うか」よりも、「使わなくて良い機能をいかに識別するか」のほうが重要
ただし、「非常に便利な機能があるのに使わなかった」問うことはあり得るので、「食わず嫌い」にならず、「便利な機能はないか」と常に心がける
クラウドもどう使いこなすかが重要

本来必要なのは「ニーズ・オリエンテッドな使い方」

アイデアめもは基本的には手書き、スピードが重要、そして、その日のうちにエバーノートに入力する

保存メモ
パスワード漏洩を恐れるよりも、それを忘れることを恐れるべきだ

体重管理データ、日記、支出の記録、郵便物の住所、子供の成長記録

駐車場で車を止めた場所、交換部品などの実物の写真、

新聞記事は切り抜くよりはデジカメで撮影する
サイズは大きくて500KB、最低限中サイズ150KBでエバーノートで送る、メモや新聞ならば問題ない

Gメール
ラベルは並列に作るだけでなく、階層的に作ることができる。
7Gいっぱいになっても20G年5ドル

ブックマークは整理すべき対象が極少数の時は有用。極めて頻繁に開くサイトのみに限定
自家製ブックマークを作成する
URLのアドレスをコピーし、ページ名と共にエバーノートにコピーする。そこからリンクを貼れば良い。

セオドア・ルーズベルトは「知恵の大半は時間の使い方に関するものである」

人間が7つの対象までは容易に識別できる「マジカル・ナンバー・オブ・セブン」として知られる心理学の法則

数カ月後の自分は他人のようなもの、そのため無責任に予定を入れてしまう。避けるためには時間を一覧できるようにする→クラウド版「超」整理手帳の活用

ある程度分量のある入力はPC、外出時の閲覧はスマートフォンiPadはその中間。参照と短い入力に使用する

紙の用途は、長文用からメモ用に移行してきた
デジタルファイルは画面に表示されている範囲を超える箇所の相互関係はPCの画面では把握しにくい。その結果、重複や矛盾が生じる。途中で紙に打ち出して修正する過程が必要。

知的作業の核心は紙でなければできない。紙の使用は「紙でなければできないことに純化した」と言える。

スケジュールは正本はひとつ。ウエブに統一する(iPadで参照するようにする)

ITが今後いかに進歩しても、発想、着想、分析などが重要度からすれば8割を占め、それらがITとは無関係に行われることも今後変化しない

エクセルをもっと使いこなす
エクセルのブック機能を使う
1ページ目は最終的な結果、2ページ以下はバックデータ、メモ、計算過程、データのあったWebサイトのURL
エクセルファイルにはいろいろなものを貼り付けることができる
テキスト「挿入」
写真「図の挿入」
ウエブ画面「挿入」にある「スクリーンショット
PDFをそのままエクセルに貼り付けることができる

寝ながら仕事をする
寝る直前まで仕事をする、枕元にメモノートと筆記用具を置いておく

アイデアは新しいものとの接触で生まれる。知的な人々のの会話は重要、話しあっているうちにアイデアがわく、ブレインストーミング

アウトプットする。発信することによって考えが進む

クラウドからアイデアが生まれるわけではない。必要なのは生まれやすい環境を整備すること。散歩(ランニング)、知的な人々との会話、そして発信(アウトプット)は大きな重要性を秘めている

「情報のプル」とは、目的意識を持って情報を探すこと
「情報のプッシュ」とはメディアが流す情報を受動的に受け入れること

情報はネットで十分、新聞の役割は「ニュースの重要性評価」が最も重要な役割(見出しの大きさなど)

クラウド・コンピューティングは一見すると中央集権的だが、競争が確保されている限り分権的なシステム
クラウドは民主主義社会でしか機能しない

カリフォルニア・ゴールドラッシュの経験は「バスに乗り遅れるな」と叫んで皆と同じ方向に行けば群衆に押しつぶされてしまう。人と同じ事をするのは失敗の始まり
「大勢の人が集まってきたら、彼らの必要とするものを供給すれば良い
人と同じように金を掘るのではなく、「それらの人たちを掘る」ということ

クラウド「超」仕事法 スマートフォンを制する者が、未来を制する

クラウド「超」仕事法 スマートフォンを制する者が、未来を制する