ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代


知識を持っていることよりも多くの人の意見を聞いて自分の考えをまとめる能力、あるいは壁にぶつかったらそれを突破するアイデアと勇気を持った人が貴重になってくる

モーツァルトの旋律には3000Hz帯域が多く、それが右脳を大いに刺激することが大脳生理学でもわかっている

同じような発送をする人間だけで群れをなしてはいけない

「右脳を生かした全体的な思考」と「新しいものを発送していく能力」が求められている

創意や共感、そして総括的展望を持つことによって社会や経済が築かれる時代、すなわち「コンセプトの時代」になる

左脳は論理、連続性、文字通りの解釈、分析を担当し、右脳は、統合、感情の表現、文脈、全体像の把握などを行う

左脳型職業につく人たちはコンピューターが安く、迅速に、上手にこなすことができないような能力を新たに見つけなくては淘汰されてしまう

ハイコンセプトとは、芸術的・感情的な美を想像する能力、パターンやチャンスを見出す能力、相手を満足させる話ができる能力、見たところ関連性のないアイデアを組み合わせて斬新な新しいものを生み出す能力等である。

ハイタッチとは、他人と共感する能力、人間関係の機敏を感じ取れる能力、自分自身の中に喜びを見出し他人にもその手助けをしてやれる能力、ありふれた日常生活の向こうに目的と意義を追求できる能力

対価の安い海外のナレッジ・ワーカーにはこなせず、処理能力の速いコンピュータにもできない仕事、また、豊な時代における美的感覚と感情的・精神的要求を満たせるような仕事を行わなければならない

これから求められる6つの感性(センス)
デザイン
物語
全体の調和(シンフォニー)
共感
遊び心
生きがい

デザイン
アウトソーシングやオートメーション化の難しいハイコンセプトな能力、ビジネスの上でも重要になってきている

物語
事実というのは誰にでも瞬時にアクセスできるようになると、一つ一つの事実の価値は低くなる。それらの事実に「文脈」に取り入れ、「感情的インパクト」を相手に伝える能力がますます重要になる。
この「勘定によって豊かになった文脈」こそ、物を語る能力の本質なのである

全体の調和(シンフォニー)
バラバラの断片をつなぎ合わせる能力
全く異なる領域の仕事を同等の自信を持ってこなせる人「境界を超えられる人」になる

共感
相手の状況に自分を置き換えて考えられる能力、その人の気持ちを直感的に感じ取れる能力
共感は感情に基づくものであり、感情は言葉以外の手段で表現され、相手の心に伝わっていく。まずは顔をよく見ることが共感への第一歩

規則に従った診断ではなく、感情面に根ざした共感とをあわせて新しい全体医療を実践できる新世代の医師たちがこれからは医療界を担っていく

本能を信じて、それは釣りざおを握った時(魚がかかったどうかがわかるとき)のフィーリングだ
共感とは知性からの逸脱でも、知性への唯一の手段でもない。人は多くの場合、他人と調和する必要があるが、時には孤立することも必要だ。これからはこの2つを切り替えられる人が成功するのだ。中性的な思考が必要である



生きがい、目的、深い人生経験。どんな言葉を用い亭も構わないが、これらの特質を求める消費者の声が高まっている

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代