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モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
人の癖を名をすのにはひつこさが必要。驚くほどしつこくやることで、前人未到の境地に達することができる
結果を求めるのではなくて、そのプロセスを正しく踏む
現実の世界では、人間は教科書に書かれているような行動はしない。飴と鞭では行動しないようになっている
外的要因だけで行動するのではなく、内的動機づけが重要
ルーチンワークはアウトソーシングや自動化が可能。芸術や、感情移入が必要な非ルーチンワークの仕事はそれは不可能
外的な報酬と罰にはアルゴリズム的な仕事には効果的だが、ヒューリスティックな仕事にはむしろマイナスとなる
私たちは外的に動機づけられた利益を最大化しようとしているのではない。内発的に動機づけられた目的も最大化しようとしている
股間条件付きの予期された報酬は内発的動機づけを消してしまう
右脳的な仕事、柔軟な問題解決や創意工夫が要求される仕事では、条件付きの報酬まマイナスに働く。報酬の存在により周囲が見えにくくなり、独創的な解決策を生み出しにくくなる
本物のモチベーションを構成する要素
自律性
マスタリー
目的
自ら設定してマスタリーを達成しようとする打ち込む目標は健全。他人から課された目標は時に危険
報酬は思考の幅を狭める
短期的な達成に報酬を与えれば、長期的な学習能力の向上は考慮されなくなる
本当に価値のあることを成し遂げるには、遠くを見据えて遥か彼方の地平線に向かって努力を重ねていかなければならない
ルーチンワークに対しては報酬は少しばかり、モチベーションを上げる
結果に対する「思いがけない」報酬、賞賛やフィードバック、有益な情報を与えるのであれば、外的動機づけも有効な場合がある
人は生来、能力を発揮したいという有能感、自分でやりたいという自律性、人々と関連を持ちたいという関係性という3つの心理的要素が備わっている
内発的な行動は、再生可能なリソースである
内発的な行動は、肉体的にも、精神的にも大いに満足できる状態をもたらす
自らの意思で行動を決める。意義あることの上達を目指して、打ち込む。更なる高みへの追求を、大きな目的へと結びつける
自律性とは選択して行動すること。他社から制約を受けずに行動できるし、他者と円満に相互依存もできる
自分の時間の主導権を握らなければ、自律的な人生を送ることはほぼ不可能
人は本来責任を果たすことを望んでいる。課題や時間、方法、チームを確実に任せることが、目的に至る早道
人が何をコントロールしたいと感じるかは人それぞれ。自立の中で一番重要なのは誰にとっても同じではない
マスタリーとは何か価値のあることを上達させたいという欲求
積極的関与がマスタリー、すなわち物事に熟達することを可能とする
人生で最高の、もっとも満足できる状態とは「フローの状態」
フローにおいてはやらなくてはいけないこと、できることとの相関性がぴったり一致している。課題は簡単すぎず、難しすぎない。しかし、現在の能力よりも一、二段高く努力という行為そのものがなければとても到達できないレベルのことをほぼ無意識のうちにやっている。これが心身を成長させる。フローの状態では、その瞬間を極めて深く生きており、完全に想いのままになると感じ、時間や場所、自分自身でさえ存在を忘れるような感覚を抱く
知的挑戦への欲求、つまり、な似か新しいことや興味の引かれることマスターしたいという衝動が、生産性を予測する上で最も的確な判断材料
マスタリーはマインドセット(心の持ち方次第)である
拡張的知能観にとって、努力は肯定的。能力は鍛えられるので努力を向上の手段とみなす
マスタリーは漸近線。どうしても得られないからかこそ達人にとっては魅力的
喜びは実現することよりも追求することにある
能力は固定ではなく、無限に向上が可能。マスタリーには努力、根性、意図的な訓練が必要となる
フローは魂にとっては酸素に当たる。人間にとっては必要不可欠なもの
利益の最大化よりも目的の最大化に行動の重点をおく
満足感を得るためにには正しい目的の設定が必要
高い成果を上げる秘訣は、自らの人生を管理したい、自分の能力を広げて伸ばしたい、目的を持って人生を送りたい、という人間に深く根ざした欲求が必要
人生で最も豊かな体験は、自分の内なる声に耳を傾けて、意義あることにい取り組み、それに没頭(フロー状態)しているとき、大きな目的のためにその活動に従事しているときだ
マスタリーに近づくには
意図的な訓練 新たな目標を定め、毎回少しでも向上するように全力を注ぐこと
とにかく反復する
批判的なフィードバックを絶えず求める
改善ずべき点に焦点を合わせる
訓練の過程の精神的、肉体的疲労を覚悟する
子どもの褒め方
頭がよいと褒めるのではなく、努力や取り組み方を褒める 熱心な努力がマスタリーや成長へつながると理解している子どもは新たな難関に進んで取り組む
具体的に褒める
人前で褒めず一対一で
きちんと理由がある時だけ褒める
自律性 自分の人生を自ら導きたいという欲求
マスタリー 自分にとって意味あることを上達させたいいという衝動
目的 自分よりも大きいこと、自分の利益を超えたことのために活動したいという欲求
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
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