ティナ・シーリグ

未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II

人生における最大の失敗は、実行しないことではなく、想像力をはたらかせられないこと

アラン・ケイ「未来を予想する最善の方法は、未来を発明することである」

参照するフレームを変えられることこそが、想像力を豊かにするカギ。

何か問題を解決しようとするとき、「なぜ」で始まる質問をしていくことは、単純だが有効なツール。解決策の幅を広げる

リフレーム、視点を変える、他の人の立場に立ってみる、何故で始まる質問をしてみること

日常生活の中で点と点とを結びつける能力を鍛えるには、喩えを使ったり、類似点を上げたりすることが役に立つ。何かを物に喩えることで面白い共通点が見つかり新しいアイデアがひらめく

人や場所、モノ、アイデアを思いがけない形で結びつけることで、想像力は大きくふくらむ。刺激的な比喩を使い、普段とは違い世界にふれ、既存のアイデアを積み上げていき、ありえない場所にヒントを探す。

ブレインストーミングにより、想像力を刺激し、思い込みを疑い、ありきたりの答えではなく、面白いアイデア、ユニークなアイデアに辿り着ける

的を絞った観察を行うことで、世の中の事象について貴重な経験を得られる。この知識が、あらゆるクリエイティブな取り組みの出発点になる。知識が想像力の燃料になる。観察した結果を自分のものとする

あらゆる環境において、空間は重要な要素。何をなすべきか、何をなすべきでないかを空間が物語る
空間は人生を演じる舞台。クリエイティブな人間でありたければ、想像力を開放するような物理的な空間を作る必要がある。

制約はクリエイティブなエネルギーを触発し、蓄積するツール。制約はきつくしたり、ゆるくしたり調整することができるし調整するべきもの

私達は様々な環境の中で、無意識にその場のルールに従い、そこで期待される役割の微妙な違いを素早く学んでいる

目標に達したことを褒めるにせよ、やらないことを罰するにせよ、大切なのは、努力と達成度を認めること

個人にクリエイティブになって欲しければ、その目的にあったインセンティブを備えた環境を整えること。チームに新しいアイデアを出して欲しければ、創造性を評価するフィードバックをすべきです。

ポジティブな言動とネガティブな言動の最適な比率は五対一、「ロサダ比率」という

ミア・イムラン「失敗はいつも側にいる同伴者であり、成功はたまに訪れる来訪者である」

ランディ・ザッカーバーグ「がんがん動いて、どんどん壊せ」

実験が重要な情報、自分が望んだ結果が得られるかどうか、という貴重な情報をもたらしてくれる

ヘンリー・フォード「失敗は、もっと賢くやり直せるチャンスにすぎない」

何か問題にぶつかったとき、解決する方法はあると信じることが、解決方法を見つける重要なステップ

失敗をひどく恐れるという不安を克服するには、まずは小さなチャンスを掴み、自身を積み重ねていく。自身がつけば、不安を押しのけ、より大きな課題に挑戦できるようになる。そうすれば、成功への強い思いが失敗の不安を上回るようになる

ヘンリー・フォード「できると思ったらできる。できないと思ったらできない」


知識は想像力の燃料
想像力は、知識をアイデアに変える触媒
このプロセスは、資源、環境、文化などの様々な外的要因に左右される
姿勢はイノベーション・エンジンを動かす強力な起爆剤

クリエイティビティは尽きることのない能力ですが、課題に立ち向かい、チャンスをつかもうとする強い意欲、姿勢があってこそ生かされる
観察力を磨いて知識を増やすこと、バラバラのアイデアを結びつけ、組み合わせること、問題を捉え直すこと、最初に思いついた答えを乗り越えることによって想像力を膨らませれば、クリエイティビティを高めることができる。問題解決を促すような場を作り出すなど、ためらわずにアイデアをだせる環境を整え、イノベーションを最適化するチームを作り、実験を奨励する文化をはぐくめば、クリエイティブな成果は高まる。

詰め込み型教育を受けてきた我々は左脳的思考に偏りすぎる。斬新的なアイデアやクリエイティブな発想をするためのツールや方法について述べられており、今日からで実施できる。右脳的な発想が弱い自分にとって少しづつでも実行し、クリエイティブな発想ができるようになりたい