超「超」整理法 知的能力を飛躍的に拡大させるセオリー


検索の方法論を磨く必要がある。この技術に秀でた人とそうでない人の間には今後、大きな能力格差が生じる
問題を設定し、仮説を立て、モデルに従って考えることの重要性は今後ますます高まる
検索、検索力こそが、デジタル時代における最も基本的な技術である

メール識別の主要なキーは3つ

人名
案件、内容を示す言葉
時点

検索は探すというより無秩序なものを秩序だてて見るための魔法のメガネと考える

整理に限らず、一般的に、世の中の事象はすべて同じ重要度をもつわけではない。だから全て等量に傾注するのは懸命なことではない。「重要なことは何か」を正しく見極め、それに努力を集中するべきである

デジタルオフィスはペーパーレスではない。紙が強いのは「入力の容易さ」と「一覧の容易さ」だ。つまり、最初と最後の段階。それに対して途中の段階は、電子情報のほうが扱いやすい
最初と最後は紙にして、途中の段階を電子形態にするのが良い

携帯電話はカメラとして使う。メモ代わりとしてとったら自分にメールしてしまう

A4サイズ
カンガルー・ホルダ

テキストファイルを超整理手帳にはさみやすい形に整形するソフト「ドンピタくん」講談社のポータルサイトで無料で提供されている

神様ファイル 実際には使わないが、捨てることのできない資料のことをいう

ワーキングファイルの多くは電子携帯になったが、紙形態のものも多い。それらの整理には押し出しファイリングが必要
神様ファイルはできるだけPDFで電子化して検索可能の状態にする

検索
検索の最重要課題は「雑音の排除」

直交検索によるand検索 つまり、共通集合を求める
検索語は「ある検索語が他のものの完全部分集合になってはいけない」つまり、「相関がない検索語」「独立した検索語」

知りたいことが明確であるならばそれだけをピンポイントで探すほうが効率的。ありうる答をぶつけてみる
調査が成功するか否かは、如何に適切な仮説が作れるかにある

「登り降り検索」周囲の関連する用語を組み合わせて、その検索結果から必要なものを見出す

「八艘飛び検索」適切なデータベースから幾つもの共通集合を渡り歩き目的に辿り着く方法

完全一致検索”(検索語)”


ヘリコプター勉強法 順序立てて勉強するのではなく、目的から逆に進む。 「リバースエンジニアリング的に勉強する」「コンコルドスキー」

問題意識をもつ。知りたいという欲求から始める
自分自身の問題意識を明確にもち、これを用いて情報のフィルタリングを行い、その範囲外にあることについては積極的な情報収集はしない
重要な情報は何かと問題意識を持ち続けていれば、重要な情報をキャッチできる

正しいのか、正しくないのか、重要なのか、重要でないのかを判断する能力が重要

必要なのは情報の意味を正しく理解し、新しい理論を構築できる人
狭い個別分野に閉じこもるばかりのセクショナリズムに凝り固まった専門家は必要なくなる
個別分野での深い知識が必要であることには変わりはないが、それを基礎としつつ、広い分野を眺望できる興味と能力が必要になる

プッシュされる情報を受動的に受け入れるでけでなく、積極的にプルすることが必要だ

「問題設定」「仮説の構築」「モデルの活用」が新しい知的労働者には必須。そして、これらを実行する能力

受験勉強の真の弊害は「問題設定能が鍛えられないこと」

変化に対応できていない証拠の比喩「今まで東京から京都まで歩いていったのに、鉄道ができて誰も歩かなくなった」と憤慨していること

できるだけ早いうちに知識を増やさなければ後悔する

「構えないで、開始すること」「無責任な態度で始める」、仕事をはじめるイナーシャ(慣性)が著しく減少する

歩いたり寝たりする前に材料を仕込んでおくことが必要

「知的労働における奴隷」→「プロレタリア知的労働者」

みんなと同じ事をしていてはチャンスはない


自分に関する情報を整理するために前著、超整理法を読み「押し出しファイリングシステム」を構築、実践しうまく回っている。デジタル時代全盛を迎え自分なりに超「超」整理法に紹介されているGmailやクラウドサービス、紙ファイルのPDF化などデジタルオフィスはこの本を読む前から自分なりに構築してきた。今回、検索の方法論「直交検索」「登り降り検索」「八艘飛び検索」を学び、検索力に磨きをかけることが出来た。今後この能力は重要性を増してくると思う。また、知識偏重ではなく問題を設定し、仮説を立て、モデルに従って考えることが重要になり、そうしなければ生き残れない時代になっている。「情報は整理、分類するな、ひたすら検索せよ」という氏の言葉、その意味は重い。