折れない自分のつくり方
第1章 相手軸を脱する
リーダーは折れた当たり前。悩み揺れるのはあなただけではない
進むべき方向性を一つに定め、その方向へ向けてメンバーの気持ちを動かしていくこと
リーダーは今日とは違う明日を作って行かなければならない
相手の言動に一喜一憂し、相手を変えようとするから心は揺れ続ける
エリック・バーン「過去と相手を変えることは出来ない。しかし、未来と自分は変えることが出来る」
メンバーを変えようとしない。「指導すること」と「相手を変えること」は似て非なる考え方。ヒントや助言、導くことである。指導はするけど、変えようとはしない。この塩梅が重要だ
自らが変わりたいと思うきっかけを与えることであり、その後に支援することでしかない。
メンバーに「強制」してはいけない。だが、「迎合」してもいけない
自分軸を持つ
自分軸とは、利己であってはいけない。身勝手のご都合主義であってはいけない
利己ではなく、利他の心から発せられている。だからこそ振れない、揺れない、折れずに貫き通せるのである
自分ではコントロール出来ない他人の感情に支配されてはいけない
自分が幸せかどうかは他人が決めることではない。幸せかどうかは自分が判断する。OKは人からもらうのではなく、自分でジャッジする
釈迦「他人が何をしたか、また何をしなかったかに心を向けてはいけない。自分が何をしたか、何をしなかっただけに心を向けよ」
リーダーにとって重要なのは、自分が正しいと思うことをやり続けられるかどうか。自分の信念にメンバーを巻き込んでいく。強制もせず、迎合もせず
リーダーの役割は、今日と違う明日を描き、未来をつくることである。
メンバーとチームに対する愛と良心から出発し、正しいと思うことを確固たる信念に従って行うならば、リーダーは恐れることは何もない。たとえ今は理解されなくても、必ずいつかはわかってもらえる日が訪れるのだから
第2章 自分軸を作る
勝っても浮かれず、負けても落ち込まない。状況に左右されない軸を作ることが肝要。
単に相手に反応しているだけではダメ
結果に拘泥せず、プロセスに着目する。
プロセスは自分でコントロールできる。その中で自分はやるべきことをやったかどうか。正しく、手を抜かずに、やりきったどうかにこだわる。プロセスに運不運はない。外的要因に左右されない。だからブレなくなる
自分軸は頑固でわがままとは違う
外からの意見をはねつけずにしっかりと受け止める。しなやかな軸。大事なのは門前払いせずに、他人の意見を受け止める
自分軸は常に開かれている
自分軸は相手を尊重する
自分軸はいいもの受け入れる
受け入れた内容を「受け売り」ではなく、「自分の言葉」に置き換えて取り入れる
そしてゆるやかに変化していく
そこには常に自分の意志が働いている
結果ではなくプロセスにおいて「他利であるか」「120%やりきったか」それを常に問いかけている。そうすれば、自分軸がわがままになることはかなり防げる
一義的に見ているだけでは正解を出す確立は上がらない。正解だと思い込んでも裏目に出てしまうことがある。相手のために利他の心で判断を下しても、別の角度から見たら答えが違ってくることもある。
時間的、空間的にあらゆる視点から検証し、判断しなければならない
目先の優しさに逃げて小善となってはいけない。人にどう思われようとも、大膳を求めなければならない
私たちは他利と言いながら、ぬけぬけと嘘をついてしまうことがある。都合のいい大義を作り上げ言い訳してしまうことがある。常に自問自答を繰り返しチェックを心がける
ノブレスオブリージュ 騎士道精神 貴族、高貴な身分の人が果たす社会的責任を表す
失敗を織り込むことで揺れることが減る。失敗を織り込む。
良寛和尚 何があってもありのままを受け入れましょう 諸法実相
最善観 ライプニッツ 「起きたことは全て正しく意味がある」
みな青虫を経て蝶になる。人間も同じで最初から優雅に振舞ったり、人様の役に立てるわけではない。青虫のときは、失敗を繰り返したり、ジタバタあがくことがすごく大切だ。苦しみや悩みが深ければ深いほどに気付きの深さも大きい
「望めど欲せず、こだわらず」
「望む」とは高い目標を掲げる
「欲せず」は結果を重視しないこと、プロセスで見る
「こだわらず」出た結果に拘泥しない。悪くても許そう
知行合一 知っているだけではダメ。知識を行動に移して初めて知っているといえる
先人の教えを受け取ることにより、私たちは様々な経験から学びが格段に深くなる
一流の人はみな素直だ。素直だからこそ一流になっていく
規則正しい生活を送るほうがはるかに気持ちよく、身も心も楽だ。正しく生きている実感がある。生活を律すれば律するほど、規則正しくすればするほど、心は自由になっていく
失敗を隠す必要もないし、強がる必要もない。自然体で生きることが逆に私達を強くする
本を読めば読むほど、経験から読み取れる意味や気づきが深まる
リーダーは不確実な変化や予期せぬ出来事に対応するほうがはるかに多い
リーダーにとっての信念は、自分だけでなく、他人が信じてくれるものでなければならない
大きな前提に「利他」があれば、そこに向かうプロセスにおける情熱的な「利己」は時として「利他」に転じていく
陰徳、人知れず、こっそりと善行を施していくこと
自分を信じる力を高めていくために「陰徳を積む」日頃からリーダーは「自信」を貯金しておかなければならない
自分の信念においてやり続ける。たとえ批判にさらされても。たとえ足を引っ張られても。どんな逆境にもおれない、屈強な信念でやり続ける。それがリーダーの生き方なのである。
マザーテレサ 逆説の十か条 日本語訳
1.人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
それでもなお、人を愛しなさい。
2.何か良いことをすれば、
隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。
3.成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることになる。
それでもなお、成功しなさい。
4.今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
それでもなお、良いことをしなさい。
5.正直で素直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
それでもなお、正直で素直なあなたでいなさい。
6.最大の考えをもった最も大きな男女は、
最小の心をもった最も小さな男女によって撃ち落されるかもしれない。
それでもなお、大きな考えをもちなさい。
7.人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていかない。
それでもなお、弱者のために戦いなさい。
8.何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。
それでもなお、築きあげなさい。
9.人が本当に助けを必要としていても、
実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。
それでもなお、人を助けなさい。
10.世界のために最善を尽くしても、
その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。
リーダーは折れて当たり前。進むべき方向性を一つに定め、その方向にむけてメンバーの気持ちを動かしていく。自分ではコントロール出来ない他人の感情に支配されてはいけない、自分軸をしっかり持つ。「他利であるか」「120%やりきったか」に注目する。自分が正しく、手を抜かずにやりきったかどうかにこだわる。チームに対しては「望めど欲せず、こだわらず」高い目標を掲げる。結果は重視せずプロセスを見る。出た結果に拘泥しない。リーダーは自分の信念おいてやり続ける。どんな逆境にも折れない屈強な、自分の信念においてやり続ける。それがリーダーの生き方だ。
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