心配事の9割は起こらない 枡野俊明

 
 
12.莫妄想(まくもうぞう) 妄想する事なかれ 心を縛るもの、心のなかに住み着いて離れないものはすべて「妄想」。できるだけ妄想を減らしていくということ
15.禅はどんなものも、どんな人も、他とは比べようがない「絶対」の存在と考えます。「比べようがない」
16.禅には「一息に生きる」文字通り、一呼吸するその瞬間瞬間を一生懸命に生きなさいということ。仏教では「三世に生きる」という
19.過去にいつまでもこだわっていることは、そのまま今の生き方に対する自信の無さを表明していること。私達は「今」をどう生きるかしかない
26.禅に「喜捨」という言葉がある「惜しむことなく捨てる」 「ひとつ捨てるということは、終着からひとつ離れること」執着は心を曇らせる最もたるものですから、捨てることは喜ぶべき行為なのです。
32.自分ではどうにもならないことは、そのまま、あるがままに受け取っておけばいい。「あるがまま、そのまま」それが正味の自分
38.人に対する好ましくない感情やネガティブな評価の背景には、実は色眼鏡をかけた自分がいる。それを外したら、見え方はガラリと変わったものになる
42.「散りぬべき 時を知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」 細川ガラシャ 引き時、譲り時を心得ている人の生きざまは、実に清々しく、あざやか
47.「いい加減」を知ることは大事です。しかし、その先の「限界値」を見据えておくことも、同じように大切
52.「いま」「ここ」にある「あたりまえ」のことにどれだけ自分が支えられているかを思い直す
56.一日に一回、止まって自分を省みること 日記 論理的に書く 感謝ノートで振り返る
59.悪いことが起きたり、辛い境遇に立たされたりしたら、気持ちが落ち込んでもいい。その上で、負の心をプラスに転じていく、それが禅の考え方
70.実践、経験によって「ものさし」をつくりあげ、その精度を高めていくにしたがって、自由になる
75.「心の置所」を定めてから、必要な情報を集める
79.「大地黄金」光り輝く大地があるのでない。そこにいるあなたが大地を黄金にする。
85.その時時の思いや感情に「動かされない」でいようとする必要はない。浮かぶに任せ、消えるに任せる
98.コツコツ続ける習慣を身につける。その「習慣」によって、「才能」超えることもできる
103.「おかげさま」の元々の意味。その語源は「ご先祖様」すでに亡くなられて、この世にはいませんが、そうして影に隠れている方々の庇護のもと、今私達は生かされている 「お陰様」
108.「とにかく相手を持ち上げておけばいい」という安易な褒め方はしない
115.仏教「諸行無常」この世の中のありとあらゆるものはつねに移ろいでいて、一瞬たりともとどまっていることはない
125.稲盛和夫「世の中に失敗というものはない。チャレンジしているうつは失敗はない。あきらめた時が失敗である」
133.流れに身を任せるというのは、ただ流されるままになることとは違う。流れの方向を見定め、速さも読みきって、”確固たる自分”として流れとともに行く
140.「平常心是道(びょうじょうしんこれどう)」心の振れ幅を小さくする。そのためには「呼吸」を意識する、丹田に意識を集中して、息を吐ききる。吐き切ることが大切
142.喜びの表現も抑制がきいている方がいい。はしゃぎ過ぎると周囲の人の眉をひそめさせる
156.「歩々是道場(ほほこれどうじょう)」どこにいても道場であり、なにをしていてもそれが修行である。いま、そこにある仕事は、あなたが一生懸命にやるべき仕事。その姿勢でいたらおのずから良縁がもたらされます
161.一日を心地よく生きることが、充実して良い人生を作っていくことにつながる
172.自分がされて嫌だな、と感じたことは人に対してもしない
193.「少欲知足(しょうよくちそく)」欲を少なくして、足るを知る 
 
どんな人もたとは比べようがない絶対的な存在。だから比べようがない。自分ではどうにもならないことは、そのままあるがままに受け取っておけば良い。あるがまま、そのままが正味の自分である。普段から心の振れ幅を小さくするように心がける、平常心是道。いつ何時どこにいても何をしていても修行である、歩々是道場。
 

 

心配事の9割は起こらない: 減らす、手放す、忘れる「禅の教え」 (単行本)

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