地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

人間の知的能力には3つあり、知識・記憶力、対人感性力、そして地頭力である。地頭力とは「考える力」の基礎となるものであり、3つの思考力(仮説思考力、フレームワーク思考力、抽象化思考力)、とベースとなる3つの力(論理的機構力、直感力、知的好奇心)から構成される。インターネットが広がり、知識の獲得は容易となったが、差別化には考える力必要になった。従来型の物知りのでは通用しない時代となっている。(私も含めて)ある程度年をとると限界を感じるが、地頭力は鍛えることが出来る。そのツールとしてフェルミ推定がある。フェルミ推定とはつかみどころがない物理量を短時間で概算することをいう。例えば”シカゴにピアノ調律師は何人いるか”といった問を数分で答えることである。これを先に述べた、3つの思考力、3つの力を用いて回答を導く。解説されれば理解はできるが、その思考過程に到達するには容易ではない。シャーロック・ホームズのワトソンの気持ちがよく分かる。フェルミ推定を学び毎日の考えるという過程を面倒と思わず続けていくことで徐々にワトソン立場からシャーロック・ホームズへ進化しよう。
34.地頭力の高い人は専門部やであるとないとにかかわらず収集した情報、既知の知識や過去の経験をもとにして「自らの考える力」で津にに環境に適応しながら次々と新しい知識を生み出していくことが出来る。この能力があるがゆえに、地頭力の高い人は「多芸多才」なのだ
38.人間の知的能力には、知識・記憶力、対人感性力、そして、地頭力がある
地頭力とは「考える力」の基礎となるものであり、、3つの思考力(仮説思考力、フレームワーク思考力、抽象化思考力)とベースとベースとなる3つの力(論理的思考力、着艦力、知的好奇心)から構成される
仮説思考力とは「結論から」考える力、フレームワーク思考力とは「全体から」考える力、抽象化思考力とは「単純に」考える力である
地頭力を鍛えるとものごとを「圧倒的に」効率よく進めることが出来るようになる
地頭力とは考えるプロセスと習慣であり、訓練によって鍛えることが出来る
47.つかみどころがない物理量を短時間で概算することをフェルミ推定と呼ぶ
57.曖昧模糊とした対象物に対して「情報が少ないなりに結果を算出する」と強く意識することが重要であり、ここで「情報が少ないから算出は難しい」と考えたらゲームオーバーである。追加情報を収集するにしても「この情報があれば結果が出るはず」という仮説ありきで情報収集すべきである
58.フレームワーク思考は大きく「対象とする課題を高所から俯瞰する全体俯瞰力」と「捉えた全体像を最適の切り口で切断し、断面をさらに分解する分解力」で構成される
61.単純に考える 単純化、モデル化し、抽象レベルで一般解を導き出して、それを再び具体化し個別解を導くというステップ
80.その場の情報量で最善の結論を答える。とにかくデータを集める前に仮説をたてるということが重要
82.枝葉にこだわりすぎない。無目的にデータを集めるということは、最終的にそのデータが無駄になる可能性が高い。あくまでデータを集めたら最終的それをどうやって使っていき、それからどういうメッセージを引き出せばどういう結論になるかとう仮説を考えた上で情報を集めていけば最終結論に至るまでの作業を最大限に効率化することが出来る。
83.準備が十分にできる日は決して訪れない。ここで必要なのは先に期限を設定してその中で最善の答えを出す(時間がさらに必要であればこれを繰り返す)というタイムボックスの考え方
84.「結論から」「全体から」考えているというのは必ずはじめに目次を作るとう言う行動パターンを持っている
88.少ない情報で結果を推定する姿勢を身につける
89.「タイムボックス」の考え方を習得し、時間を区切ってその中で必ず答えを出すとういう習慣を身につける
90.少ない情報で仮説を立てる。仮説に沿った情報収集や、それに寄る仮説の修正、最終結論に至るまでの道筋を習得すべきである
91.客観的に見られる全体像で考え、それをわかりやすく他人に説明する訓練をする
93.事象の一般化・モデル化・複数対象への解法の適用等である
96.仮説思考とは?今ある情報だけで最も高い結論を想定し、?常にそれを最終目的地として強く意識して、?情報の精度を上げながら検証を繰り返して仮説を修正しつつ最終結論に至る思考パターン
102.我々は「いかに自分が相手の目線で考えていないか」を常に自覚する
109.「ベクトルを逆転させるべし」現実には二つのベクトルをバランスよく使い分けながら使いこなしていく事が重要。つまり、「向こう側」から考えて「コチラ側」の視点からの製薬上検討を考慮するといったように、常に結論や目的を先に考えるという優先順位も重要である。
111.「どんな仮説を立てて」「何のために」この情報を収集しようとしているのかを考えることが、情報の洪水に溺れないようにするための最大の手段である
113.「落とし所」というのは「その時点で想定する最善の」着地点であって、必ずそこに誘導しなければならないという偏見になってしまっては具合が悪く、あくまでもフレキシブルに変えていくというのが大前提である。
114.仮説思考で考えるということは、当初の仮説を常に更新していくという姿勢とセットであるということを決して忘れてはならない
129.フレームワークで考えるということは、絶対座標、つまり万人が理解できる共通の座標系で考えることによって偏りの少ないものの考え方をし、また誤解のないコミュニケーションを可能にするという事なのである
135.どこまで全体とするかというのも実は複数の解釈があり得るが、逆にいうと誰もが誤解のない一つのものを共有できるレベルが全体像の定義である
141.全体を分類する際に最も注意すべきこと、それは全体を「もれなくダブりなく」分解することである
142.分類する際に同じレベルの粒度、あるいは概念の大きさの程度を合わせることが挙げられる
146.フレームワークで考えるということは、項目を抽出した後にその項目に従って分類用の箱を考えるのではなく、「箱を別に考える」ということである
152.フレームワーク思考の締めくくりが、前ステップまでで分解した各要素を再び全体俯瞰して、全体の中でボトルネックを考えることである
177.類推とは「一見異なるように見えるが共通の特徴を持つ二つの事象を関係づけて、一つに当てはまる事象がもう片方にも適用できるかということ考えて適用する」という発想である
183.人間の特性として「自分を必要以上に特殊視する」という反面で「他者を必要以上に一般化する」
184.抽象化思考法の基本プロセスは?抽象化?解法の適用?再具体化の3ステップ
198.問題意識を常に高く持って自ら課題を発見していくという姿勢を持った上で「すでに何らかの実態(答え)があるものに対して自分なりの視点を加えて更に良い答えがないかを常に考える姿勢」が重要
199.単に部分的な批判をするのではなく、あくまでも「自分だったらどうするのか?」という主体性を持った一人称で考え、更に良くするにはどうするかという建設的批判精神、これがX軸型の知的好奇心には重要だということである
答えを教えられてら安心してしまうか、そこからさらに考えを建設的な批判で発展させられるかどうかが「地頭型多能人」になれるかどうかの境目である
211.マジックナンバー3 フレームワークに不可欠な網羅性を担保し、かつ冗長性を排除するための視点、座標軸と数として3という数はおさまりが良い

地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

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