松岡真宏:時間資本主義の到来

時間資本主義の到来: あなたの時間価値はどこまで高められるか?

 
23.時間にまつわるここの合理的な選択。時間に対する人々の意識や、その時間が生み出す社会的な価値が変わりつつある。生き方そのものを変え始めている
31.タイムマシンとどこでもドアが人類が最も欲しい道具。人間はあらゆる制約から自由になろうと進化してきた
44.情報通信技術の発達によって自らの時間を有意義にするかどうかは、その人の行動次第
46.かたまり時間とすきま時間の価値格差は急激に縮小している
54.日言語部分は、まだまだ遠隔コミュニケーションでは共有できない
56.人は自分だけの体験を求めていっそうリアル志向するようになる。自分の持つ時間に付加価値を求めるようになる
66.物・サービスに対し「これはどれだけの時間価値があるのか」と考えて選択するようになるのが、時間資本主義の特徴だ
78.時間価値には「節約時間価値」と「創造的時間価値」二つがある
82.スマホとすきま時間がかけ合わさり、従来にはなかったスピードと頻度と偶発度を内包した空間に伴う、時空を超えたビジネスが生まれてきた
97.合理的な範囲で特別枠を設け、もっとフレキシブルに価格設定をしても良いのではないか、休診日に特別料金を払ってゆっくり見るのも一つの方法
102.サンクコストは埋没費用と訳され、消費して回収できない費用のことを指す
105.テッパン的サービスを確立すれば、これから長期にわたって超過利潤を得られる可能性がある。多くの人にここに行けば間違いないと思われる。興味のないことに対しては、人々はサンクコストを払いたくないと考えるので、テッパン的サービスを求める
108.高級ホテル予約「一休」
110.興味がないことや自信がないことはテッパンを選ぶようになるが、興味のあることは、時間をかけてでも自分だけの一品・サービスを選びたいという方向に進む
112.時間の効率化は資金力を使って圧倒的なマーケットシェアを得る必要がある、Amazonなど、小資本で独立的に事業を成功させたければ時間の快適化という切り口で戦略を立てる
135.時間消費型のコンテンツは、良質な物を出せばずっと勝ち続けることが出来る
148.様々な情報が手に入るようになった時代、最終的に残るのは一対一で話をする価値だけなのだ
178.労働を透過し始めた当初は、まじめでコツコツが生産量が多いが、あるポイントを超えると、創造生産性の高い人は、少し労働時間を投入しただけで、乗数的に生産量を増やすことが出来る。楽をしているのではなく、価値を生み出す仕組みが違う
183. 労働生産性と創造生産性の双方の人材が協力する必要がある。自分メモ:創造生産性が苦手ならその周りに身を置くことも一つの手
188.私たちの中には労働も創造も潜在的の備わっている「クリエイティブ・クラス」とは、特殊なジャンルの特殊な人の方向性ではなく、多くの人に可能性を内包している方向性なのである
195.時間の効率化だけを進めて、効率化によって生まれる「かたまり」や「すきま」の時間を快適化して、時間に彩りを与えない限り、人生は豊かな物になり得ない
209.いつでもどこでも連絡が取れるようになったからこそ、物理的に近い方が有利になる現象が起こっている
211.地方都市であっても、今後は中心地に住む、オフィスを構えるということが重要になる。地方都市でビジネスを営むには、東京都の交流で情報を「交換」することが必要になる
218.スマホで検索できてしまうような情報では、差別化は出来ない。直に出向いて、見て、聞いて、感じた一次情報出なければ意味はない
237.リスクをとらないことが最大のリスクになり得る社会がやってくる
239.ワークライフとは、渾然一体となり、程よく混ぜていくことが必要になる。ブレンドの配合は、毎日変わっていく
241.自由意思でこういう人生を行きたいという欲求から、自分時間を作って行くことで、その人にしか描けない絵が出来上がる。効率化にとらわれず、自分なりの時間快適化を目指すことが幸福へつながる
247.「すきま時間」を使った「時間の効率化」で生み出された新たな時間を。より快適化するようにいざなう必要がある
248.時間価値が重要になって、表層的には「時間の効率化」が鮮明になる、だからこそ、必要以上に「時間の快適化」や「創造的時間価値」という概念を、より強く念頭に置いた行動が求められる。
 
 
情報末端の発達により、すきま時間の効率的運用が出来るようになった。効率ばかり求めては、人生はつまらない。効率化で得た、時間を有効に使う「時間の快適化」や「創造的時間価値」を高めるように行動することが望まれる。ビジネスも時間効率を高めつつ、快適時間、創造的時間を提供できる環境を構築する。

 

時間資本主義の到来: あなたの時間価値はどこまで高められるか?

時間資本主義の到来: あなたの時間価値はどこまで高められるか?