岩波邦明:東大医学部生だけが知る超・知的生産法

東大医学部生だけが知る 超・知的生産法 (角川新書)


4.★知的生産力とは、日々の目的を素早くこなす能力
6.知的生産力の3本柱は「持ち時間」「集中に入る力」「集中を継続する力」
8.一日の生産能力=一日の持ち時間×集中に入る速度×集中を継続できる力
16.集中とは、「対象に意識を向ける」だけではなく「他を切り捨てる」こととの両面で成り立つ。集中状態を素早く創り出すには、目標となる対象に意識を向けるだけでは不十分であり、その他のことを意識的にシャットアウトする必要がある
29.手塚治虫「締め切り無しの作業なら思い切り楽しい仕事になるだろうが、おそらくまったく進行しないに違いない」
30.ウォルト・ディズニー「誰にでも〆切りが必要。〆切りがないと、気持ちが緩んでしまう」毎日が〆切りという状況を人為的に作り出す。生産力が上がるはず
32.適度な〆切りを抱えている状態を常に保つようにしていれば、やる気と集中力を大きく高められる
41.「一定時間しか作業できない」という、後がない状況を作り出せたなら、集中度は飛躍的に高まる。瞬発的な集中力は「筋力」にも似ている
42.一定の負荷をかけていないと、なかなか集中力は伸びない。集中力を伸ばすのは、時間のないとき。限られた時間にこそ積極的に仕事をするべき
44.「まだ時間があるから」という意識から生まれる”集中筋力の弛緩”がおこりにくい状況で仕事をすることで、集中に移る瞬発力が鍛えられる
56.どんなことでも、頭の中で漠然と感じているだけではなく、「可視化」をすると変化する
72.ナポレオンボナパルト「人生という試合で最も重要なのは、休憩時間の得点である」
80.力を抜く目的ではなく、”自分の力を保つ”目的で、ムリをせずに日々の自分を磨いていくことこそが、長期にわたって大きな結果を残すための秘訣なのだ
98.早歩きをすれば、それだけまわりに景色も早く変わるので、しっかり歩くためには適度な集中力が要求される状態になり、集中力がシェイプアップされる
107.「エリーゼのために」は、本当は「テレーゼのために」というタイトルだった。字が汚くて解読できなかったことから、この曲名で浸透してしまった
126.実行までのハードルをあえて上げておくことによって、望ましくない行動を取らないように制御する
140.人間、特に男性は「狩り」という感覚を本能的に好む部分がある。「狩って集める」という感覚は、生活の中に刺激と楽しみを付加してくれる
151.もっと遊びたいと思うのなら、その気持ちをハングリー精神につなげてそれを推進力にする
154.★足りないことを嘆くのをやめる。そして「もっと欲しい」という欲望に転化する。「つらい」という言葉は単純な現状否定。しかし、「渇く」という言葉は、それを何とか解決したいという欲求を自分に呼び起こすための力になる
156.満たされないとき、その欲求から、より高次元のところで自己実現を果たすようになることを精神分析学では「昇華」という。そこで言う昇華を導くための魔法の言葉が「渇く」である。辛いことが山ほどあっても、それらをすべて渇くと言い換える
161.ダメな日は決まって、「やらなきゃ」から「やる」にすぐに移れなかった。時間がたっても始めないことによって、ネガティブへ傾いてしまう。その感情によって作業が妨げられている。
162.自分にプレッシャーをかけて追い込むことにも効果はありますが、プラスの追い込みとマイナスの追い込みの二種類があることは理解しておく。本当にやる気があれば、「やらなきゃ」という思いを持つ前に始められている
164.★やる気エネルギーを保つためには「やらなきゃ」という気持ちを長く持たないようにする。目安としてはやらなきゃと思ってから「一秒以内」に実行に向かえるかが分かれ目になる。
165.★「ある」という状況すべてを「しかない」と言い換える
180.★山ほどある情報から自分にとって必要な情報を得るには、「選ぶ」より「いかに捨てるか」の方が重要
182.記事でもニュースでも本から得られる情報でも、一つ一つの情報に触れたとき、その重要を5段階で瞬時に判断することを習慣化する
 
 
知的生産力の3本柱は「持ち時間」「集中に入る力」「集中を継続する力」。仕事や日常生活などを考えれば持ち時間はそんなに多くない。すきま時間も積極的に活用する。集中するには、対象に目を向けるだけではなく、他を切り捨てることが重要。「一定時間しか作業できない」という、後がない状況を作り出せたなら、集中度は飛躍的に高まる。やる気エネルギーを保つためには「やらなきゃ」という気持ちを長く持たないように一秒以内で実行に移す。普段から、環境を整備し、すぐに始められるよう準備しておく。

 

東大医学部生だけが知る 超・知的生産法 (角川新書)

東大医学部生だけが知る 超・知的生産法 (角川新書)