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外山滋比古:乱読のセレンディピティ

乱読のセレンディピティ


19.最も面白い読書法は乱読である。本の種類を数多く、身銭を切って何でも読んでみる

45.本を読んだら忘れるにまかせる
51.知識はすべて借り物である。頭の働きによる思考は自力による
56.話すことが立派であるのは、その人の心、頭の働きそのものを反映する。
57.読書、大いに結構だが、生きる力に結びつかなければならない
58.本の読み方も、よりよく生きるため、新しいものを生み出す力をつけるために本を読む
65.言葉の流れ ことばはかたまりのように並んでいる。後ろのかたまりは、前のかたまりの意味の残曳(ざんえい)と結びつき、それによって意味が固まる
76.色々なジャンルの本を興味まかせて読んでいく。専門主義、些末主義(さまつしゅぎ)が見落としてきて大きな宝を捉えることが可能である
82.セレンディピティserendipity)思いがけないことを発見する能力
98.ことばはバラバラになったものが、動きによって結びついて流れになる
99.一つ一つのコマは静止、断絶している。これにあるスピードのある運動を加える。つまり、映写すると、ひれ目は消えてひとつらなりの動きのある流れになる
102.せまい分野の本ばかり読んでいると、我々の頭はいつしか不活発になり、クリエイティブでなくなる。乱読のよいところは、早く読むことである。専門、あるいは知識を得るための読書は、ゆっくり読んでいる
117.自分でものを考える力をつけるには、近くに、強力な人や本があるとかえってよろしくない。むしろ遠くにありて読み、遠くにあって考えるものにセレンディピティはおこる。不利なところで努力する方が新しいものを見つけることが出来る
160.雑談こそ最も有望な頭の訓練
168.知識は有用であるが、消化しきれない知識をいつまでも抱え込んでいると、頭は不健康な肥満になる恐れがある
176.頭をきれいにする、働きやすくすることで、忘却は記憶以上のことをすることが出来る。知識によって人間は賢くなることは出来るが、忘れることによって、知識の出来ない思考を活発にする
180.忘却は、記憶に対して破壊的であるけれども、一部では、記憶を回想に美化させる働きを持つ
190.物事を考える思考力を育んでくれるのは散歩である
200.朝は頭は、忘却による清掃済みの頭である。一日のうちで最もよい状態にある

特定の分野にこだわらず、色々なジャンルの本や友人との交流を積極的に持つ。それらを知識として蓄えようとすることは考えずに接する。忘却は、記憶の敵と考えがちであるが、忘却により頭の中が整理され、必要な考えが出来るようになる。忘れるにまかせていれば、思いがけないことを発見することが出来るだろう。

 

乱読のセレンディピティ

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