スティーヴ・レヴィンソン:最後までやりきる力

 
4.生産マシンと言われる人は、決意を固めてから実行するまでまったく間を置かない。実行あるのみでやりたいとかやりたくないとかいう気持ちは関係しない
6.成功するためには好きなことだけをしているわけにはいかない。やりたくないことにも手を付けなければならない
25.決意を貫くことに関しては、人の思考回路は欠陥だらけだ。人間の脳は目指す成功に近づくために何が出来るか、そして何をすべきかを考えるのは得意な一方で、それを自動的実行に移させてはくれない。人間の決意は、行動には直結していない。人間の脳は成功のために何をすべきかは教えてくれるが、それを実行するように急き立ててはくれない
27.自分にとって重要なことを実行するには、追加の戦略を用いなくてはならい
29.やるつもりがあるのに実行できないほうが、むしろ普通なこと
31.「自動」ではなく「手動」で進める。
35.自然とやる気の湧いてくる仕事とやる気の湧かない仕事がある
43.嫌いな仕事、イヤな仕事に目を背けるだけでもエネルギーを吸い取られる。やらないことでさらに悪循環に陥り、成功するのに必要なエネルギーと希望がますます吸い取られる
55.プレッシャーのおかげで、「必要だと感じることも出来る」。心の底から湧いてくる「やらないと大変なことになる」という晟なき切迫した不安
63.締め切り、叱咤激励、目標、懲罰、報酬というプレッシャーがまったく存在しないと、決意を実行するのは極めて難しい
74.成功を収めたいと思うなら、風まかせにせずに自分の手で船を漕ぐことを覚えなければならない。成功の秘訣はやる気を出すことではない。やりたくないことでも実行できるようになる方法を知ることだ。決意に原動力を与えなければならない
79.決意したら必ず集中的に素早く断固として行動する
82.決意は、大きな目標を達成するのに必要な特定の行動を取ろうという真剣な誓いであり、自分との約束である
85.決意は具体的にすればするほど効果が高くなる(測定できる者が良い)
99.物事をやりきり秘訣は、決意の背中を押す力を強めるか、決意を阻む抵抗を弱めるかのどちらか
104.頭ではなく心に響く動機が必要。動機がないなら自分で作るしかない。そのためには練習と勇気がいる
106.やるべきことを実行するのは簡単で、放置するのは難しいという状況を生み出す。→リマインダーを使ってやるべきことを思い出し、計測を開始する
114.誘惑のもとを完全に絶つ。誘惑のままに行動するのを出来るだけ難しくする
119.やるつもりのあることを実行する以外に選択肢がない、と感じる環境を作る
128.やるべきことを実行して成果を得ることが楽しくなる。目標を自ら設定する自由は大切。プレッシャーから逃げる自由は、実現を妨げる
130.後戻りできなくすることが、前に進むための最良の方法
146.実際に成し遂げなければならないことがどれほど大きくても、最初の楽な一歩より先は求めない。→論文を書くなら、wordをひらくだけで良い。それだけで終わりにしても良くそれ以上を求めないようにする。自動的にはじまってしまう。
187.人間は、面倒くさいことはやりたがらない生き物。やらなければならないことは、心理的ハードルを下げるために、ステップを減らす。逆に、ついついやってしまうけれど、本当はやるべきでないことは、ステップをわざと増やして面倒くさくする。
 
即断して間髪入れずに始める。最初のステップを小さくして抵抗を減らす。その先のことは考えずに、その小さなステップのみを超えることだけに集中する。はじめれば自ずとその先も出来る。誘惑には、複数のステップを踏まなければ到達しないように工夫しておく。そのうち、やるべきことをやることで得られる報酬の意味が理解できやるべきことをやるが楽しくなる。しかし、凡人である我々は自動運転でやるべきことをどんどんやれるわけではないので、常に工夫し手動運転でやるべきことに移っていく必要がある。他人のプレッシャーを利用する。やるべきことを宣言する。やるべきことしか出来ないような環境にすることも有効。しかし、そうするには勇気と工夫が必要である。

 

最後までやりきる力

最後までやりきる力