プロフェッショナルの条件 P・F・ドラッカー

プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))


知識労働者の帰属先は雇用主たる組織ではなく自らの専門領域

マネジメント 人をしてないかを生み出させること

知識は土地と資本と労働をさしおいて最大の生産要素となった

プロレタリア階級は、上流階級に匹敵した所得を手にするブルジョワ階級となった。

知識の意味の変化

プラトンの伝える賢人ソクラテスは、知識の役割は、自己認識、すなわち自らの知的、道徳的、精神的成長にあるとした。
一方ソクラテスのライバル、哲人プロタゴラスは、知識の役割は、何を言うかを知ることにあるとした。プロタゴラスにとって、知識とは論理、文法、修辞、すなわち中世において学習の中核に位置づけられることになった三大教養科目、いわゆる一般教養を意味していた。

儒教では知識の機能とは、何を言うかを知ることであり、人生の道であった。
同郷と禅宗では知識とは自己認識であり、知恵に至る道であった。

西洋、東洋において知識が意味するものについて二派の対立があったものの、知識が意味しないものについては完全に一致があった。知識は行為に関わるものではなかった。現代では行為、生産に関わるものとなっている

産業革命の本質
秘伝としての技能が、収集され、体系化され、公開された。経験を知識に、従弟制を教科書に、秘伝を方法論に、作業を知識に置き換えた。

成果を生み出すために、既存の知識をいかに有効に適用するかを知るための知識がマネジメントである。

組織の目的は、専門知識を共同の課題に向けて結合すること
自らの組織の行っていることが社会にとっての不可欠な貢献であることを信念としなければならない。
指名は一つとし、焦点のはっきりした明確な共通の使命だけが組織を一体化し、成果をあげさせる。明確な使命がなければ、組織としての価値と信頼を失う。

知識労働者のは、自分たちが知識という名の資本を所有していることを知った
組織が生産のための物的な道具を所有している。組織と知識労働者は互いを必要としている。
組織は、その知識を活かすための最高の機会を提供することによって知識労働者を確保できる。

知識労働者は自らが教えるときに最もよく学ぶ

知力は創造力や知識はあくまで基礎的に資質。それらの資質を成果に結びつけるには、成果をあげるための能力が必要である。


知識労働者は自らをマネジメントしなければならない。自らの業績や貢献に結びつけるべく、すなわち成果を上げるべく、自らをマネジメントしなければならない。
知識労働者は成果を他人に供給するということ。自らの貢献について責任を負わなければならない。自らが責任を負う者については、他の誰よりも適切に意思決定しなければならない。

物事をなすべきものは、成果をあげることを学ぶべく特別の努力を払わない限り成果をあげられないことを知らなければならない。
成果をあげる人に共通しているのは、自らの能力や成果を結びつける上で必要とされる習慣的な力である。言い換えるならば、成果をあげることはひとつの習慣である。習慣的能力の集積である。そして、習慣的な能力は常に習得に努めることが必要である。
成果をあげるためには、自らの産出物すなわち知識の有用性に強い関心を持たなければならない。

最高のキャリアは、自らの強み、仕事の仕方、価値観を知り、機械をつかむように用意したものだけが手にできる。

成果をあげるための秘訣を一つで蹴上げるとするならば、もっとも重要なことからはじめ、しかも、一度に一つのことしかしない。
忙しさに身をまかせるのではなく、成果をあげることに力をいれるためには、継続的な努力が必要となる。

自らを成果の上げる存在にできるのは自らだけであり、他人ではない。

コミュニケーションは話し手より、受け手からスタートするという認識が必要。同じ事実を違ったように見ていることを知ること自体が、価値あるコミュニケーションである。コミュニケーションを成立させるには経験の共有が不可欠である

リーダシップの本質

第一の要件 リーダシップを仕事と見ること、目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持するもの。もちろん妥協することもある
第二の要件 リーダシップを地位や特権ではなく、責任と見ること
第三の要件 信頼が得られること