斎藤孝:大人のための読書の全技術

大人のための読書の全技術

 
22.自分はどんな人間になりたいのか、どんな人生を送りたいのか。明確に目標を定め、それに向かって努力することによって、自分をデザインすることが可能になる
28.読書を習慣とすることにより、より早く内容を読み取り、理解した上で、それを要約して発信していくことが出来るようになる
40.読書をして得た知識を受け売りするのではなく、しっかり自分の頭の中で考えなければダメ
47.読書は垂直次元の思考を深める。読書によって得た情報や思考を、咀嚼し、自分の中で再構築していく。その作業が、個々人の人間性に深み(奥行き)を培っていくことになる
65.ブッタは「人が何をやったか、やらないかを気にしないで、自分がやったことのみを見よ」
67.本の種類によって読み方を変える必要がある。役に立つ読書と快楽としての読書がある。役に立つ読書とは、そこから得た情報や知識を実際に活用するための読書。早く読んだ方が効率的
79.幸せとは何ですか? 「自分が生きている現在、その現在を肯定的に見ることが出来る人は幸せだと思います」
93.速読術を身につけるには、「読んだことを誰かに説明するんだ」という意識を持つこと
96.効率的な速読のトレーニング方法は、読書の目的と締め切りを一緒に設定してしまうこと
99.本を買ったらまず、すぐに本をさばいてしまう
105.すべてを要約してある最後の結論から読む、逆算読書法
113.サーチライト方式、目次、カバーの袖、まえがき、あとがきを読んでキーワードピックアップ。5,6個、20分で一冊をぱらぱらめくって、キーワードにボールペンで丸をつけていく。本のさばきになる
124.精読の基本は、素読(音読)にあり
128.声に出して読むことにより、その言葉の意味が自分の内側に乗り移ってくる
144.出来るだけ速く、正確に読むという「速音読」の訓練は、速読力と直結している。頭を良くするには、速音読に勝るものなし
159.明日読んだ内容を誰かに説明する。引用を交えて話すことを心がけて読めば、読書の中で重要な引用力が、飛躍的に高まる。読んだら話す
184.アウトプットの質を高めるには、やはりインプットの質と量を増やしていくしかない
205.検索することと読むという行為は根本的に違う。読むという行為は、自分自身を作っていく作業、つまり自己形成に関わっているのに対し、検索するというのは、自分の外側にある情報に触れることに過ぎない
217.コミュニケーション力と読書が深くつながっていることを知り、意識すべき
219.本に触れながら話す
223.読書するときは、本の内容を後で誰かに説明するつもりで読む
227.話を聞きながら、次に何を言おうか、何を質問しようか考え、キーワードをメモしていく。それを繰り返していくことで、質問力は向上する
234.想像力→理解力→予測力→提案力という複数の力を働かせることで、相手に「この人は頭脳がしっかりしている」等位印象を与え、信用を勝ち取ることが出来る
238.あらゆる仕事は、何となくみんなが思っている願望を読み取って、形ある商品やサービスとして与えていくこと。自分たちの願望を満たしてくれる人を求めている
250.色々なジャンルの本を読む。未来予測力を磨くことが出来る
261.「準備、融通、フィードバック」まず普通に準備して、ライブでは融通を利かせ、最終的に終わった後にはちゃんとフィードバックする
272.自分の経験でできることや考えられることは限られている。ただ読むだけではなく、経験と言葉を結びつけていく読み方を身につけるべき
304.自分で勉強する。本を読んで文章を書くということを軸にして、自分を作る
 
 
役に立つ読書は、速読が効率的。目次や袖からキーワードピックアップして、本を買ってすぐに短時間でさばいてしまう。そして、目的と締め切りを決めて効率的に読む。重要な箇所は、素読をすることによりより頭の中に入る。常に、読んだ内容を誰かに説明する意識を持ち、実際に説明するときは読んだ内容を引用しながら説明する。自分で経験出来ることは限られている。ただ読むだけではなく、経験と結びつけ詠む習慣を身につける。
 
おすすめ本
宇宙は何できているのか 村山齊
世界がわかる理系の名著 鎌田浩毅
 
成果の歴史を基礎教養とするには、中公新書がおすすめ
 
ジャガイモの世界史
チョコレートの世界史
コーヒーが廻り世界史が廻る

 

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