勉強する理由 石井大地

勉強する理由



人間にとって生きる目的があるとすれば「幸せに生きる」
勉強とは自分が幸せ になるために努力すること p008

自分にとって「やるべき」と思うこと、「やりたい」と思うことには本気で打ち込み、その中で訪れる様々な修羅場から逃げてはいけない。また人間の幅を広げるために知性を磨くべきである。しかし、単なる苦労を引き受けることには意味がない。苦労自慢して自分が偉いつもりになっているのは間違いだ。

長期戦では無理をせずに「一定のペースで続ける」ことが大切 p34

「将来好きなことをするための、生活手段の確保」
大学合格ではなく、生活の手段の獲得に力を注ぐ

「日本的価値観」場のアイデンティティーからの脱却、その場に合わせる、役割を演じることをやめる。

支配したり服従したりしないで、それでいて何物かであり得る人だけが、本当に幸福であり、偉大なのだ ゲーテ

子供にどれだけ期待をかけても、やるのは本人。
何事も本人の能力とやる気が許す範囲でしかやり遂げることはできない
社会のルールとしてはっきり合意されていることに関しては、叩き込むしかありませんが、そうでない部分については、徹底的に考えさせたうえで、自分なりの結論を持ってもらうのが望ましいだろう。 p74

ここまで第一章

覚悟の進め
憧れよりも覚悟が必要
覚悟とは実際に目標を達成するために必要な苦労も引き受けるということ。

世の中には絶対ということはあり得ない。
勝負をすれば勝つ人と負ける人が必ずいる。
勝ち負けを意識することは悪いことではないが、勝ち負けがすべてではない。納得が行くように物事に取り組むことだ。
そうすることによって、自分自身を成長させることができる。
いつか成功するための糧を得ることができるようになる

人はあらゆるものに勝つわけにはいかないんです。人は必ず負けます。大事なのはその深みを理解すること 村上春樹

強制せず、情報や機会を与えて自分で判断させる。

何事も「自分の意思でやった」と胸を張って言えれば、たとえうまくいかなくても、その責任を自分で引き受けることができます。
自分に対して責任を持つ。

受験も勝負。勝ち負けがある。その理解が大切。受かっても、落ちても、その結果を自分で引き受けられるなら、やってください。そうでなければやるべきではない。そして、やるなら後悔しないようにやるべきである。

何か一つ夢中になれることから始まって、つまり、自分自身を高めていくことに対して前向きになるというのが一番大切。

何か夢中になれること、本気になれることを見つけるまで自分をだまさない 「とりあえず」の態度
そんな時はサイコロを振って身の振り方を決めてもいい。

いやなことを無理にやるより、好きなことに一生懸命打ち込む方が、人芸性は磨かれる。

勉強は本来、個人の好奇心に基づいて、自主的に、前向きに行われていくべきもの。
幼いころには「お勉強も一つの趣味」程度にするのもよい p202

お金、学歴はあったらあっただけ、便利な武器にはなっても、それと幸せに楽しく生きることとはあまり関係ない。p208

本質的な勉強の素晴らしさは「プロセス」宿る。自分を成長させていくこと自体の喜び、楽しさがある。 p211
ゴール志向を徹底するだけでは、自分なりの幸せに到達しえない。p213


幸せの定義は一人ひとり違う。
歩む覚悟のできる「自分なりの道」を見つけることは、大変なことであり、だからこそ価値がある。 p224

勉強は人のためにやるものではない。自分のためにやるもの
自分自身のために、内発的に努力することが大切。 p230

勉強とは、自分の器を少しずつ大きくしていって、いろんなことを受け止められるようになっていくこと。p233

自分の人生は自分で生きるしかない

スティーブ・ジョブズ
君たちの時間は限られている。だから、その時間を、だれか他の人の人生を生きるために無駄にしてはいけない。他人が考えたことの結果に付随して生き残っている定説に、騙されてはいけない。他のんの考えによって、自分の内なる声がかき消されてしまうままにしてはいけない。 p244

受験勉強を通じて、正々堂々チャレンジし、最後までやり抜いたという達成感と自信が持てた。そこから自分がやろうとしたことに対しては精いっぱいチャレンジすることを学んだ。 p249

勉強する理由

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