フォーカル・ポイント

フォーカルポイント 

ブライアン・トレーシー
本田直之

「最も大切なポイントを見極める能力」

フォーカルポイントの中心となるのは「自分が何者で、本当は何がしたいのかを明確に認識すること

(1)重要なことを増やす
(2) 重要でないことを減らす
(3)新しいことを始める
(4)あることを完全に止める

報酬の尺度は「費やした時間」ではありえない。この新時代では「あなたが何をやり遂げたか」、その結果が報酬を決める。
勤続年数や労働時間ではなく、労働の結果にたいして報酬を受け取ることになる。

成果の80%以上を生み出す上位20%の仕事に集中する。

「最も重要な人生選択」とは現在と未来の自分の姿に、すべて自分が責任とる。

自分の人生について他人に責任転嫁してはいけない
現状や過去に不平を言ってもいけない「〜だったら」「〜すれば」は禁句。そのかわり、どうしても手に入れたいものや目指すゴールに集中する。
仕事の時間を半分に減らし、収入を倍増させたければ、あれこれ言い訳を並べている暇はない。
これからどんなことが起こっても、自分にこう言い聞かせるのだ。「私には責任がある」

責任を取るほど、自信は高まり、未来のためのエネルギーがわいてくる。そして、責任を取るほど、ますます自分の能力や才能を信じられるようになる。
自分に瀬金を持つことが、強い自尊心や自負心の土台を作る。

他人に責任を転嫁しても、その問題から逃れることはできない。自分の義務を投げ出すことは、人生のコントロールをほうり出しているにすぎない

意識をすれば成果も変わる。
「注目されている行動は、注目されていない行動に比べて、高い成果を期待できる」
仕事をを強く意識すると、いつもよりより良い結果を出せる。

習慣が行動を決めている
習慣は後天性。悪い習慣は後から取り除くこともできるし、良い習慣を取り入れることもできる。
十分な時間と両力をかけて学ぶことを厭わなければどんな習慣でも身につけられる。ひとたび習慣化してしまえば、より少ない労力で、大きな成果が得られるようになる。

フォーカルポイントを実行するには
S:シンプルにする
L:レバレッジをかける
A:アクセルを踏む
M:マルチ化する

S:simplification
かかりすぎたり、目標達成にあまりやりたくない仕事は、減らしたり中止したりする。
L:leveraging
他人の知識、他人のエネルギー、他人の資金、他人の成功、他人の失敗、他人のアイディア、人脈や信頼
A:acceleration
誰よりも早く物事を処理する方法を探す
M:multiplication
優秀な人材が集まったチームを作り、重要な業務を任せる管理能力を身につけると、長期にわたる成功が保証される。

ベストの行動を選択して生産性を倍増させるには自分がやり遂げたいことをが明快でなければならない。
柔軟性を持って新しいことに挑戦する。
誰が正しいかよりも「何が」正しいかに重点を置く

仕事に優先順位をつける
「重要度×緊急度」
重要・緊急 最優先
重要・緊急でない きちんと時間を取る(長期的に大きな効果を生む)
重要でない・緊急 できる限り減らす
重要でない・緊急でない やめる

自分でスケジュールと締め切りを決めてその締め切りに向けて競争する。このときいかに少ない時間で、いかに多くのことをこなせるか競争するつもりで取り組む
計画を立てて優先順位を決めた後一番価値の高い仕事から取り組むことを習慣にする。

マイヤーの法則
ものごとを複雑にするのは単純な仕事
ものごとを単純にするのは複雑な仕事

複雑性の法則
どんな仕事もその仕事の手順の数の二乗に匹敵して複雑になる

時間を有効に使えない要求や頼みにはとにかく「No」と言おう。そして、価値観と一致し、心から打ち込める要求には「Yes」と言えばよい

可能性の源泉とは自分自身の思考にある
自分の思考をコントロールできれば自分を取り巻く世界に変化が起きる

誰かができたなら、あなたにもできる

哲学者 バーナード・ラッセルは
「何かをやれるという最良の証拠は、他人がすでにそれをやり遂げた多いう事実である」
リンカーンは
「誰かが成功を収めたということは、他の人にも同じことができるという証明である」

夢リストを作る
思い描いてすらいない目標に達することはできない。

目指すビジョンが明確になったら、つぎに「では、どうやって実行する?」と質問することで戦略は立案できる。
「どうやって」と質問していれば積極的で未来志向の人間になる
「どうやって」と質問すればするほど、ますます洞察力は深まり、アイデアを思いつくようななる
ビジョンは人々を動機づけ、刺激し、高いレベルの成果を出す原動力となる
ゴール設定のカギは紙に書いて考えること
ゴールを決めたら朝も昼も夜もいつもそれについて考える

現在取り組んでいる分野の上位10%の人物になることを決心しよう
行列に並び続ければいつか先頭にたどりつく。並び続けることが大切

日々の生活の避けられない問題や厄介な出来事にたいして前向きな姿勢で反応できる能力を身につけている人こそ真に有能な人物

自分が選んだ専門分野の本を毎日最低一時間は読むこと

仕事が早いほどより多くのエネルギーを生み出せる。そして、仕事が早いほどより多くの経験ができる。

生産性の高い人たちは「目標志向」が強い。計画を立てて締め切りを設けて毎日その計画に沿って努力する。
もっとも収入が多い人たちは「優秀志向」がつよい。他人や自分自身にたいして常に競争意識を持ちよりよい結果を追求する姿勢を保っている。
「結果志向」自分の仕事に期待される一番重要な成果を得ることに強く意識を集中させる。もっと重要な仕事をより多くこなすことによってたえず自分自身の価値を高める。
「解決志向」問題の深刻さに頭を悩ませるのではなく、ひたすら解決策について考える。
自分を常に磨こうとする人は「成長志向」が強い。
仕事やプライベートでは「行動思考」重要な仕事はぐずぐず先送りせず今すぐ取りかかろう。

有能な人は「時間を管理する」「自己を律する」「一点に集中する」「やるべきことをやり遂げる」「注意深く考える」といった習慣をすべて身につけられる

望む習慣を身につけるには、その習慣がすでに身につけているかのように行動する

経済的自立に到達できないのは、経済的自立が優先的んゴールではないから。経済的な自立は折に触れて思い出すたくさんのゴールの一つにすぎない
自分の力だけで億万長者になった人たちは日ごろから経済的自立を強く意識していた。

経済的自立を達成する唯一の方法は倹約を実践し、定期的に投資すること

一代で富を築いた人は一カ月に20から30時間お金や経済活動について勉強したり、自分の財務状況をじっくり見なおすことに費やしている。

パーキンソンの法則
「人は誰でも収入が増えると、それに伴って支出も増える」
収入が増えても支出を増やさないようにすれば経済的成功が見込める。

トライオン・エドワーズ(作家)
思考は目的に注意を向け、目的は行動を起こし、行動は習慣を形成し、習慣は人格を作り、人格は私達の運命を決める

証拠があるわけでもないのに、自分たちは成功者に比べると潜在能力や能力が欠けていると思い込み、周囲からそう見られて当然だと考えている。つまり、自ら可能性に壁を作り、平凡な人生で我慢している。
潜在能力に差はなく、誰もが同じ構造の脳を持っている


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