なぜあの人の話はたのしいのか 中谷彰宏

なぜあの人の話は楽しいのか


4.話し手が驚きながら話し、聞き手が驚きながら聞く。その驚きを共有することで、話が面白くなり楽しくなるのです
22.役に立たない驚きのある話のほうが、人に話したい気持ちになる
24.話し手自身がその話を第一発見者のような顔で話したり、当事者のように驚いたり怖がったりして話していると、聞き手は楽しいと感じる
29.部下の器の大きさも、上司の自慢話を何度も聞いて驚いて聞けるかどうかで測れる
34.同じ話を膨らまして聞く。小さな再発見をする。
40.100%わからない話は、どんなに斬新で画期的な話であっても、人の興味は引かない。面白いとなるにはわからない要素は20%だけ用意すれば良い
48.一時情報が何より面白い
53.話が面白くないのは、仕入れはしても仕込みをしなかったことが原因。①自分の言葉にする②ポイントを絞る③実際にやってみる④応用する⑤新たな疑問、質問、仮説にたどり着く
60.人生を味わうのは必要条件であって、味わい尽くすことが十分条件です
62.何事も起こっていないように見えることの中に、どれだけ出来事を感じられるか。日常すべてのことを切り取ってズームアップする力を養うために勉強するのです
68.変化を共有する
73.ほんとうに面白い人は、冒頭の1行で勝負する食いつき原理主義である
74.話が長くて面白くない人は、とにかくオチ原理主義
76.最高の相づちは驚き
79.「さすが、面白いところを知っているな」と会話を共有できる男性の方が、実は相手より詳しいのが常です。そのことを女性はちゃんと見抜く。話している人よりも、話に驚ける人が、器が大きい
81.相づちに高低差を出す。話の継ぎ目のところでロー、変化したところでハイの相づちをする
84.「昨日変なことがあったんですよ」「これ、あんまり面白くないですよ」から始める。ハードルをあげない
88.相手を驚かせたいときは「驚かすよ」と先に言うのではなく、さりげなくヤルのがコツ
97.褒めるときは、笑顔で褒めない。褒めるときは驚き顔がいい
102.相手の名前が思い出せないときは、わざとなれなれしく話す
109.言い訳をしたり、立て直すためのフォローはことごとくハズレる。大切なのは、フォローよりも切り替え
153.鋤と鍬の違いは、柄と刃の角度の問題。柄と刃の角度が90度より小さいものが鍬で、90度より広い、スコップ状のものが鋤です
163.つらさに共感する
164.おべんちゃらで終わらせないためには、相手に感謝の言葉を伝える。感謝するときは、相手のおかげで自分がどう変わったかを付け加える。
166.行動が変わることが、最大の感謝であり、最大の褒め言葉である
178.「もっと聞きたい」「また聞きたい」「また教えて」と言うぐらいの話が一番盛り上がる。話6分目で終わるために必要なのは自制心
182.会話も高・中・低を組み合わせると、楽しく聞こえる
186.話すときは、落差をきっちりつける。対比がないと、聞いている側は大小の感覚がはっきりつかめない。
200.締めの言葉決まっていれば、毎回締めの言葉は考えなくていい
217.何かの体験、トラブルでもネタにしてしまおうと考えると、時空を超えてつらい現実を乗り越えられる
221.妄想なら、1秒の間にどこでも飛んでいける。話が面白くなるのは、話し手と聞き手が一緒にここからいなくなる瞬間
223.今まで通り過ぎていたあらゆるものに、重要な意味を感じ、プチプチ切れていると思ったものが、「つながっている」感じたとき、見えない糸が張り巡らされていることに気づく。あらゆるものがすべてつながっている。そのことがわかった瞬間、感謝と感動とともに、人生を味わい尽くすことが出来る。

会話するもの同士が驚きを共有することで、話は面白くなり、楽しくなる。多くの人は話の仕入れはするものの、話す前の仕込みを怠っていることが多い。話をする前に仕込みをしておく、そして、冒頭でのつかみを意識して当事者になりきって話をする。
今まで通り過ぎていたあらゆるものに重要な意味を感じ、細切れだと思っていたことが、すべてつながっているとわかった瞬間に、人生を味わい尽くすことが出来る 

 

なぜあの人の話は楽しいのか